ハーブの剪定&収穫をしました!

2012.07.17

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月上旬、日本の大部分はまだ梅雨のなかですが、日本の伝統的な暦ではすでに夏。7月上旬が「小暑」、下旬は「大暑」。二つを合わせて暑い季節のなかということで「暑中」という名前で呼びならわしてきました。そう、「暑中見舞い」の「暑中」はここから。だから「暑中見舞い申し上げます。」というのは7月下旬「大暑」のころまでのごあいさつ。8月上旬になると暦は「立秋」。暑さもすでに「残りもの」ということで、挨拶の言葉も「残暑お見舞い申し上げます」に変わるんですね。

この時期はまた、さまざまな野菜が旬を迎える時期でもあります。トマトも、キュウリも、ナスも、カボチャやトウモロコシなども、今が旬。つまりこの季節は、さまざまな野菜が収穫期を迎えるのです。でも、ベランダ菜園上級者であれば、たわわに実った野菜がベランダを飾ってくれるのでしょうが、ベランダ菜園初心者女子のベランダは、栽培が間に合わなくて、ちょっと寂しいような……?

さて、そんなときには、昔から日本の夏の軒先を彩ってきた鉢植えを、ベランダ野菜とならべて、「暑中」ならではの季節を楽しみてはいかがでしょう。たとえば、アサガオの鉢。奈良時代に、日本に種が薬として伝わったといわれるアサガオですが、人々が園芸用として楽しみ始めたのは、江戸時代。武家から庶民まで様々な階層の人々に愛され、品種改良もさかんに行われるようになりました。

ところで、朝顔には中国から伝わるもう一つの名前があります。それが「牽牛花」という名前。ご存じ、七夕の登場人物「牽牛と織姫」の牽牛(彦星)と同じ名前がついた花なのです。もともと中国でこの名前がつけられた由来は、七夕の彦星とはまったく関係のない 伝承からのようですが、江戸時代の人々は、この名前にちなんで七夕のころに朝顔を買い求めて、自宅の軒先などに飾るようになったといわれています。

こうした江戸時代からの風情を今に残しているのが、「朝顔市」。とくに有名なのは、東京・入谷鬼子母神の「朝顔市」(入谷朝顔まつり)ですね。入谷で朝顔市がさかんになったのは明治時代から、その後、戦争などで中断されましたが、戦後になって復活。現在もこうした昔の習慣にならって、7月6日、7日、8日の七夕をはさんだ3日間、開催されています。

この期間中、鬼子母神の沿道には、葦簀張りで作られたたくさんの露店に、行灯づくりといわれる円筒状に編んだ竹を差したアサガオの鉢が並び、はっぴや半纏を着た売り子たちが、下町らしい威勢のよいかけ声で、アサガオを売りさばいていきます。アサガオの咲く朝に訪れるのもよし、露店に裸電球のともる夕刻もまた風情のあるもの。もちろん、ベランダ女子としては浴衣を着て、下駄の音を参道に響かせながら「市」のなかを歩けば、まさしく日本の伝統的な夏の風情を味わうことができます。

さらに7月のこうした季節を彩る「市」は、アサガオだけにとどまりません。7月にはやはり江戸時代からつづく「ほおずき市」が、いろいろな場所で開催されます。とくに有名なのは東京浅草・浅草寺の「ほおずき市」朱色の実と、枝や葉の緑が美しいコントラストを見せるホオズキの鉢も、あなたのベランダを美しい夏色に染めてくれるはずです。